WISM

World Interest Souvenir Market

NAV

FEATURE

f01_main

WESTGATE

Behind the story of FLAPH × Emerica × WISM

Photo_Junko Yoda
Edit_Maruro Yamashita

トラッドとストリートを軸に国内外、大小問わないブランドセレクトを行い、ファッション、カルチャー、デザインが交差するリアリティーの強いスタイルを提案するWISMが抱える、様々なオリジナルコンテンツをDiggin’するこの< FEATURE>ページ。今回は、2015年秋冬コレクション内で、世界的なスケートシューズカンパニーであるEmericaとWISMとの3ネームシューズを展開するFLAPHのデザイナーである立木輝樹氏とWISMのディレクターである市之瀬智博の対談をお届けします。

「絶対にブレない選球眼があるんですよ」

ー 先ずは市之瀬さんとFLAPHとの出会いから。

市之瀬: 自分の前々職の頃からで、12、3年前って感じですかね? 代官山にあったSILASにテルさんとこの商品が置いてて、自分らの周りが滅茶着てて。自分とテルさんは5こくらい離れてるんですけど、ちょっと上の先輩がやってるブランドを、身近に見れたり買えるっていうことが、あまり無かったですからね。

立木: そこは面白かったのかもね。あと、当時ってドメスティックにしてもインポートにしても、格好良いって言われるものが多かったけど、FLAPHはそんなに背伸びもせず、色と肌触りで普通のものを作るっていうコンセプトのもとにっていうか。だから、最初はポップとベーシックを合わせてPOP’ N’ BASICっていう寝惚けたスローガンを謳ってたんですよ(笑)。

ー FLAPHといえばシャツ、というイメージが強いですよね。

立木: その頃ってシャツを作ってる人がいなかったんだよね。ドメスティックで。

市之瀬: シャツを着てる人も少なかったですよね。

立木: だから、極端にシャツばかり作ってた訳でもなく、フルラインナップでアイテム作って、40型のうち5、6型とかで、満遍なく展開してたんだよね。その頃はただ自分が着るからていうことでシャツを作ってたんですけど、でも、結局ずーっと作り続けてたら、FLAPHだったらシャツじゃね? みたいになんとなく雰囲気もなってきて。なんとなく市之瀬には相談したりとかして。

市之瀬: テルさんとこはシャツ強いんだからシャツで良いじゃないですか、みたいな。なんか余計なジャケットとか余り作らないで。

立木: 不得意なのは止めろって言われて(笑) 。

市之瀬: そうそう。得意なとこだけやろうって。

立木: どうせ売れないんだからって。

市之瀬: どうせ売れないって、俺よく言ったっすね(笑)。

f01_ph1

ー お二人は以前から仕事上でもやりとりがある訳ですが、立木さんから見て、WISMをどのように見られていますか?

立木: 基本、何にも変わってないですよね。ごり押しだし、好きなものを好きなだけ買ってきてっていうスタンスは何も変わってないと思うんですよ。でも、それけじゃなくて、ちゃんと色んな意見というか、周りを見ながら、半歩遅れくらいを進むみたいな。最先端では絶対無いんで。一番先頭進んでいくと敬遠されがちだけど、半歩くらい後ろだと周りの目が慣れて来て、馴染んだ頃にドーンと良い感じに出せると思うんで。その辺は上手くてなってますよね。昔は超下手くそだったと思うんで。

市之瀬: 昔は、もっと我先にってやってたと思うんですよ、絶対に。今みたいに情報がなかったし。今はみんな携帯で色々調べてるし。そこまでじゃなかったと思うんですよ。まだ紙にも頼ってたし。俺は一切SNSとかやらないから、最先端情報が分からなくなって来たっていうのはあると思うんですよ、正直(笑) 。周りにいっぱいいるから、そこを見ているし。

立木: そう、選球眼はあると思うんですよ。展示会とかでも、全体的には良いけど、コレとコレはうちでは売れないですってハッキリ言ってくるんですよね。他が凄くつけてるよって言っても、そこは絶対にブレない。そこはすげーなと思って。15年秋冬で20ブランドくらいとコラボレーションやらせてもらったんですけど、それもブランドで云々ではなく、モノとして収まりが良かったり、うちっぽくて相手の色も出てるみたいのを掻い摘んでいて。もしかしたら、そんなに深く考えてないかもしれないけど。

市之瀬: いやいや、考えてるよ(笑)。そのブランドの色と良さは出さなくちゃいけないですよ。絶対に。それと、WISMの今のパワーはどのくらいで出来るかってあるじゃないですか。どんなに背伸びしても無理だし、けど、遠慮しててもダメだし。今お客さんの感じが大体こんな感じできてるから、これだったらこのくらいのこと提案できるかなって。それは店を見てたり、店に立ってたら分かるんで。

f01_ph2

「急いで買うのって疲れるじゃないですか」

市之瀬: 元々Emericaは好きだったからやりたくて。昔やってたお店でもセレクトしてたし。スケートシューズだったらEmericaが良いってずっと思ってるから。スケートはビタイチやらないんですけど。で、Emericaいじるならテルさんだなってなるんですよ。

立木: それも実は昔からやろうって言ってた話で、担当の人にも会わせてくれてたんですよ。だからEmerica好きなのは知ってるし、やりません? て言われたら、もうハイハイハイ! みたいな感じで、やろうよって。

市之瀬: Emericaの担当の人も凄い良い人で、”WESTGATE”をイジるのって結構大変みたいなんですけど、その人はふーってアプルーバルとってきてくれて。

立木: このモデル自体が、現役バリバリの滅茶滅茶上手いスケーターのシグネチャーだから、無理かなって思ったんですよ。でも、何やりたいかって言われたらやっぱり”WESTGATE”だなって。ランニングっぽいし、ちょっと良いんだよねなんつって。でモノを見せたら、市之瀬も良いじゃないですか! って言って、アプルーバルも取れましたってことになって、本当かよ?! みたいな。

市之瀬: 俺は”WESTGATE”が人の名前だってのも分かってなかったから、シグネチャーだって分かった時は、マジで! って感じだったけど、言うだけ言ってみようと思って、テルさんがこれでやりたがってるって伝えたんですよ。俺もこれが一番良いと思うって伝えて。普段ならすぐ連絡来るのに、一週間くらい連絡を待ってたら、大丈夫っす! って。

立木: で、靴だけだと思ってたら、やれ箱だ、薄紙だ、インソールだ、って全部いじって良くなって。敢えて締め切りギリギリまで放置して、2時間くらいで配色を仕上げたんですよ。あるモノに対して色を入れたりする時って余り考え過ぎると、結局最初にパッと思い付いて格好良いと思ったモノに、あーでもないこーでもないってやってると戻って来ちゃうんですよね。それは時間の無駄なんで、一夜漬けの学生じゃないですけど、デッドラインギリギリにやるんですよね。で、市之瀬も凄い良いじゃないですかって言ってくれて。

市之瀬: それをEmericaの本国に投げてもらったら、カラーをカラーチップでちゃんと教えてくれって言われたんすよ。で、テルさんに聞いたら、適当に決めといてって言われて(笑)。マジ!? ですよ。

立木: そこは何故かというと、ベースは出来てる訳だし、最終的な微妙な色味のジャッジは別に俺じゃなくて良いだろって判断だったんです。最終的にはWISMが決めるっていう。イメージ通りでしたよ。

f01_ph3

立木: で、ココんちの売り方で凄いなって思うのは、即完とかは望まないんですよ。メディアに載ってるのを、お客さんがいつ見ても良いように、ある程度期間をかけて売るっていうスタイル。バンバンメディアに出てるのに、行ったらねーのかよってのが嫌だっていう。そのマーケティングは俺にはなかったところなんで。やっぱり、ハイプにガツッとしちゃって、即完みたいのが良しとされるというか。

市之瀬 割とそういうのは求められるけど、余り意味ねーんすよ。どうせうちだけでしか買えないんだから、半年くらい置いてあっても良いんですよ。3ヶ月くらい経った後に、お客さんがたまたま何かで見つけてお店に来てくれた時にもある、っていう方が、お客さん的にも絶対良いんすよ。急いで買うのって疲れるじゃないですか。仕事もあるし、学校もあるし。

立木: ははは(笑)。

市之瀬: それだったら、来た時にちゃんとあって、サイズも揃ってて、余裕を持って選べる方が。ずっと履けるんだしって、俺は思うんですよね。

立木: うちからしても、WISMに置いてある限り、これを見た人は、FLAPHとEmericaコラボしたんだって思うだろうし、良いことしかないですね。アメリカのスケートボードシューズカンパニーと、日本の一しがないドメスティックブランドが出来ることなんて本当にないんで、そこはおんぶに抱っこでやらせて頂いて。また、反応が良いから逆に怖いよね。身内ウケが良いと売れなかったりすることあるから(笑)。

市之瀬: そんなに気分がコロコロ変わらないし、別注し続けなくちゃいけないみたいになるのも違うと思うから、ある程度の期間は店に置いておきたいんですよね。俺はこれは結構レンジが広いアイテムだと思いますよ。スペシャル感強いし、色もキャッチーだよね。今っぽいわけじゃないけど、目に入るし、ベージュ、ガム、差し色、白、みたいな、皆の好きな要素が入ってるじゃん。

STYLING

f01_ph4

f01_ph5

f01_ph6

TOPS:¥¥23,760(tax in) / FUTUR, PANTS:¥18,360(tax in) / STABILIZER GNZ, SHOES:¥15,120(tax in) / “WESTGATE” FLAPH × Emerica × WISM

f01_ph7

f01_ph8

f01_ph9

VEST:私物 / mad maxx (nexus7) x FLAPH, KNITS:私物 / FLAPH, SHIRTS:私物 / SOPHNET. x FLAPH, INNER:私物 / MAGIC STICK x FLAPH, PANTS:私物 / MAGIC STICK x FLAPHSHOES:¥15,120(tax in) / “WESTGATE” FLAPH × Emerica × WISM

f01_online

WESTGATE

Behind the story of FLAPH × Emerica × WISM

COLOR : BEIGE
PRICE : ¥15,120 (tax in)

ONLINE SHOP

sample_prof

立木輝樹

FLAPH Director
90年代にロンドンに渡り、ロンドンのスケートショップであるSLAM CITY SKATESのスタッフとして勤務。帰国後、2000年のSpring/SummerよりFLAPHをスタート。 このFall/Winter シーズンは15周年ということで、親交の深い多くのブランドとコラボレーションアイテムを製作し大きな話題に。

FEATURE TOP